最近2ちゃんに「電源ボタンが壊れたけど起動させたい」というレスがあり、私の環境では上手く行った方法を書き込んだところ相手方でも有効だったようなのでここにもその方法を書きます。
流れはまずブートローダーをテストポイントをショートさせる方法でアンロックして、CWMが組み込まれているカーネルを端末に送り、CWMを使って通常起動するというやり方です。Root化をしていない、ストックROMそのままの端末をお使いの方でも起動出来ますし、データも消えないことがメリットです。最後に電源が切れた時と同じ状態で起動します。
Xperiaは公式でブートローダーのアンロックを受け付けていますが、公式のやり方は電源が入らないと無理なので非公式のやり方一択です。それに公式でブートローダーアンロックをするとSEUSを使って公式ROMが焼けなくなるのですが非公式だとSEUSが使えます。ただ2012年度Xperiaは勝手が違うようで、カスタムROMから公式ROMに戻したい時はEmma一択っぽいですね。
ブートローダーアンロックの方法はTHE BOOLEE STREET様の記事を参考にしてください。ショートに使う金属はアルミホイルでも大丈夫です。次にXDAからCWMが組み込まれたカーネルをダウンロード。今回この記事ではこちらのカーネルを使用しています。ファイル名はLuPuS_smultron_jBv8-full.imgです。
ダウンロードしたカーネルを端末に送ります。Android SDKをPCにインストールして、ファストブートコマンドが使える環境にしておいてください。ST15Iのボリュームアップボタンを押しながらPCに繋ぎます。青LEDが点いたのを確認したらコマンドプロンプトからfastboot boot (ファイル名).imgと打って実行させます。上記のカーネルを使ったのなら
fastboot boot LuPuS_smultron_jBv8-full(2).img
ですね。後は勝手に起動してリカバリー状態に入ります。
メニューの一番上、Reboot System Nowを選択したらこの画面。NOを選ぶかバックキーを押してください。
後は通常起動します。
今回使ったfastboot boot (ファイル名).imgというコマンドはカーネルを焼かないので、もしリカバリー状態に入らず文鎮化したとしても電池を外して電源を落とせばカーネルが消え去るので安心です。逆に言えば起動したい時は毎回カーネルを送る必要があるのでここを参考にCWMを導入しておくと楽ですよ。充電さえ出来ればロゴがパッと輝いた時にボリュームダウンボタンを押してCWMが起動出来るようになります。