ノートパソコンをモニターにする

こんにちは。

ノートパソコンに映像を入力してそれを表示する方法を説明します。

ビデオキャプチャー

 ビデオキャプチャーとはどのような物かというと、パソコンに映像を取り込むための機械です。今買うのなら「UVC対応」一択となります。UVCとはUSB VIdeo Classの頭文字であり、USBの規格となります。そのためこれに対応しているOSなら何もせずとも挿すだけで使えます。

 このビデオキャプチャーは長年高額の商品しか無かったようですが、最近中国から格安な物が発売されるようになりました。PC Watchの記事が参考になるので一度ご覧ください。

【やじうまミニレビュー】千円切りのHDMIキャプチャはゲーム配信に使えるのかを試してみた – PC Watch

 記事の内容からもわかるとおり、本来は動画配信者向けの商品です。しかし発想を少し変えてみましょう。「ゲーム画面」をパソコンへ入力する。「パソコン画面」をパソコンへ入力する。「TV画面」をパソコンへ入力する。これらは全て同じことです。その使いみちの広さが分かるはずです。

MS2130

 先程のPC Watchの記事に話を戻しますが、記事内で使用されたビデオキャプチャーには大きなデメリットが2つ存在します。

 一つは音声がモノラルになること、もう一つは60fpsが実際は30fpsとなることです。モノラルについては記事中でも触れられていますね。

 「60fpsが実際は30fps」とはどういう意味かというと、本来は30fpsだが同じコマを続けることで60fpsとしているという事です。詳しくはさいちょう氏のこちらの動画をご覧ください。

【Basicolor3211】Amazonの激安キャプチャーボードの実態を調査|ずんだもんと学ぶ「激安商品」の実態

 それで、これらの格安ビデオキャプチャーには「MS2109」というチップが使用されている、と言われています。なぜはっきりしないかというと、どの商品も仕様を明記していないため確認するには買うしかないという状況だからです。

 仕様が明記されていない状況は相変わらずですが、2023年の後半に「MS2109」の後継機とされる「MS2130」を積んだビデオキャプチャーが出回るようになりました。こちらは「本当の60fps」かつ「ステレオ音声」となっています。この辺の話はpolamjag氏の記事と、すぎっち氏の記事をご覧ください。

令和最新版! 新たなる激安 HDMI キャプチャ MS2130 で激安 1080p60 を体感せよ

HDMI ビデオキャプチャ(MS2130)を買ってみた|すぎっち

 記事内ではAliexpressでの購入がおすすめされています。それはなぜかというと、Amazonで見つかる格安ビデオキャプチャーはおそらく全て古いタイプである「MS2109」だからです。今(2024年4月22日)MS2130を買える確率が高いのがAliexpressなのです。AmazonでもそのうちMS2130が出回るかもしれませんが、今はまだその時ではありません。ちなみに私はこのセラーで買いました。ストア名は「Ciin Store」です。

Hdmi対応ビデオキャプチャカード、リアルusb 3.0、ゲーム録音ボックス、ライブストリーミング、PS4、PS5スイッチ、4 18k、30 60hz、MS2130、1080p、60fps

 商品レビューで上がっている写真と同じ箱、同じ中身、同じプリントの商品が注文から10日後に届きました。送料は475円かかります。お値段は送料込みで500円から1500円です。なぜ幅があるかというとクーポンが使えたりするからです。高くても1500円くらいなのでおすすめです。

 商品レビューを見ると分解してチップを確認している写真があるので信頼性が高いと思います。私は分解しませんが、その代わりコマンドを使いましたのでそのスクショを載せます。product ID numbersが2130となっているため「MS2130」の可能性が高いです。

キャプチャーソフト

 UVCビデオキャプチャーはパソコン上ではカメラとして扱われるので、キャプチャーソフトがあって初めて映像が確認できます。キャプチャーソフトには色々ありますが、有名なのがOBS Studioです。他に好きなキャプチャーソフトがあればそちらをお使いください。

ノートパソコンのスピーカーから音を出す

 キャプチャーソフトでノートパソコンに取り込んだ映像を表示してもおそらく音が鳴らないと思います。これはなぜかというと、音はマイク入力となっているためです。この音をノートパソコンのスピーカーから鳴らすにはループバック再生する処理が必要となります。

 Windowsでそれをどうやるのかは知りません。ただ、私の記憶だと、設定からループバック再生する項目があったはずなのでそれをググってください。

 Linuxの場合はターミナルを開いて次のコマンドを入力してみてください。もしそれでも音が鳴らなかったら、この記事内でarecord -lという文字を検索してください。

arecord -f cd - | aplay -

最後に

 ノートパソコンをモニター化するだけなら以上で終了なのですが、キャプチャーソフトで表示された動画は録画可能です。なので、OBS Studioを使って録画した動画を載せてこの記事を終えます。OBSについて詳しくないので設定はおまかせで撮影しました。

 もしLinuxユーザーでarecordとaplayを使いループバック再生させている場合は録画前にそれを停止してください。停止方法はループバック処理が動くターミナル上でキーボードのCtrlとCを同時押しです。

 ↓の動画はChromiumを開いた状態から録画を開始、webラジオを再生 →青空文庫 →Chromeウェブストアを開いています。

音が出ます!

 本来の拡張子は.mkvでしたがアップロードできなかったのでVLCを使いmp4へ変換しています。

以上です。

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