XPERIA MINIことST15IのストックICS改造※この記事は2013年08月08日に大幅に追記しました。

※2014年5月1日に画像が消えたので上げ直したらコードの表示がおかしくなりました…

さぁ改造しましょう。root化はバッチリですね?ではCWMでバックアップは取りましたか?

!!!この作業は文鎮化する可能性が高いです!!!

だからCWMでバックアップを取り、またリカバリー起動させる方法が確実に分かる場合だけ実行してください。ADBで、またはアプリ経由でしかリカバリー起動出来ない場合、再起動ループにはまると困りますよ。

長文なので続きはread moreを押してください。 …

メニューは4つです。

1.通知領域にトグルを設置
2.アンテナピクトの圏外を直す(セルスタンバイ問題)
3.フォントを変更する
4.FMラジオの周波数を日本に合わせる

1.通知領域にトグルを設置

 トグルだけではなくバッテリーアイコンも100段階表記になるオマケ付き。XDAのこちらへ飛んでください。v10.1_Serajr_SystemUI.apkとv10.1_Serajr_SystemUIPreferences.apkをダウンロードして2つともSDに置いてください。

 これ書くか省くか迷いましたが、私は戸惑った覚えがあるので一応。私はESファイルエクスプローラーで作業しました。このアプリでシステム領域を書き換えるにはデフォルトだと無効になっているR/Wマウントを有効にする必要があります。やり方は左上アイコンをタップ→ツールのRootエクスプローラをタップ→もしROOT権限許可を求められたら許可してR/Wマウントをタップ→RWにチェックで編集可能になるのですが、このアプリはよくUIをガラっと変更するので貴方が使っているバージョンでは参考にならないかもしれません。現バージョンは3.0.5.1です。

 さて、ESファイルエクスプローラーでSDカードに置いたv10.1_Serajr_SystemUIPreferences.apkをSystemUIPreferences.apkにリネームして /system/app/に置きます。どこにあるの?という方はES以下略の上を見てください。sdcardという文字の左にスラッシュがありますね。そこを押せば本体のメモリを参照するのでsystem>appとタップしたらいいです。そこにSystemUIPreferences.apkを置いたらパーミッションを変更します。SystemUIPreferences.apkを長押し→メニュー右下に有る「他」をタップ→プロパティをタップ→権限:の変更をタップ→下の画像を参考にしてOKをタップで完了。
b2ap3_thumbnail_permission.png

 v10.1_Serajr_SystemUI.apkも同様にSystemUI.apkにリネームして/system/app/に置く…とXDAのスレに書かれているのですが、システムファイルは上書きしない方がいいです。というか現バージョンのES以下略 では上書き出来なかったはず。そこで適当に文字を付け加えて、例:SystemUI1.apkとかにして/system/app/に置き、オリジナルを例:SystemUI2.apkにリネーム、それからSystemUI1.apkから1という数字を消してパーミッションを変更して、オリジナルを消去してください。そして電源を切って再起動、でも良いのですが、リカバリーで起動しcacheとdalvik cacheをwipeして通常起動した方が良いかもしれません。いずれにしても「androidをアップグレードしています…」と出てアプリの最適化が始まり、バッテリーアイコンが100段階表記になり通知領域も変更されているはずです。このトグルはJB風な大きいアイコンで機能も豊富。ステータスバーと通知領域の透過度を変更したりも可能。画面の小さいST15iに最適だと思うのですが、シンプルなのが良いという方にはXDAのコチラのスレをご紹介します。Xperia Neo用ではありますが、少し試した感じだと特に問題も無かったです。

2.アンテナピクトの圏外を直す(セルスタンバイ問題)

 データ通信SIMはICSから例え電波がしっかり届いていてもアンテナピクトに反映されません。ですがxposedで簡単に反映させることが出来ます!xposedとは何かというと私も詳しくは分からないのですが、システムファイルを書き換えずに機能を橋渡しする様なアプリみたいです。.apkを弄らないのでリスクが低いとか。iOSのCydiaに似ていると感じます。例えばAndroidでバッテリーアイコンを100段階表記にしたいならUOT Kitchenを使ってシステムファイルを書き換えたり上記のように既に書き換えられたシステムファイルを手に入れて上書きするわけですが、iOSは.plistを弄らずCydiaでSBSettingsをインストールして…とやってたわけです(iOS4からはデフォルトで100段階表記可能)。脱獄アプリを消せば機能も消える、という感じで、xposedもモジュールを消せば機能も消えるという感じですね。

 本題です。まずXDAのこのスレからXposedInstallerとXposed-Disabler-CWM.zipをダウンロードしてSDに置きます。Xposed-Disabler-CWM.zipは不具合が発生した時にCWMからinstall zip from sdcard>choose zip from sdcard>Xposed-Disabler-CWM.zip>Yesと実行する事でXposedで有効にしたモジュールを停止します。起動しなくなっても安心ですね。

 次にブローヴちゃん様作成のモジュールDocomoSimPatcherをダウンロードしてSDに置きます。このモジュールはICSとJBの両方で動きますよ。モジュールをインストールしたらXposedを立ち上げてMODULESをタップしてリブートで有効にします。Xposedの詳しい使い方は別の記事に書きました。リブート後はアンテナピクトが電波状況を反映しているはずです。

3.フォントを変更する

 ICSにデフォルトで入っている日本語フォントはCJKフォントというもので、これは中国語と韓国語も併用しています。そのため日本語を常用する人からすると違和感のある漢字も存在し、通称「中華フォント」と呼ばれています。例えば、「直」は左下が消えて「首」に似た漢字で表記されます。気になるレベルではないと私は思いますが、変えたいのなら変えましょう。

 まず使いたいフォントを見つけてください。私はJBにデフォルトで入っているモトヤLマルベリ三等幅を利用していました。モトヤフォントを使いたい方はこちらのView Rawをクリックしてください。今回は ぽこぺん様作成のダサ字でやってみようと思います。ダサ字はこちら。 のだめカンタービレの「みそ字」を思い出して懐かしさでしんみり。

 では使うttfファイルをDroidSansJapaneseにリネームしてください。そして/system/fonts/に置きます。パーミッションを揃えてください。次は/system/etc/system_fonts.xmlを編集します。コピーしてSDに置いてください。これはPCでテキストエディタソフトを使って編集する事をお勧めしますが、system_fonts.xmlを開いて中にあるのすぐ下に下記のコードを追加します。




DroidSansJapanese.ttf


画像を参考にしてとを改行してください。編集はPCでした方が失敗しないと思います。
b2ap3_thumbnail_font.png

 編集したsystem_fonts.xmlを/system/etc/に置きます。置く前にオリジナルのsystem_fonts.xmlを削除しても問題はないと思います。最後に再起動したらフォントが変化しているはずです。
b2ap3_thumbnail_font2.png

b2ap3_thumbnail_font3.png
 ここは読み飛ばしてもいいのですが、上の検索結果のスクショを見てください。一致した検索ワードが太字で強調されていませんよね?強調させるために同一のttfファイルをコピーで二つ作り、片方はDroidSansJapanese.ttf、もう片方はDroidSansJapanese-Bold.ttfにリネームして二つとも/system/fonts/に置き、system_fonts.xmlにもDroidSansJapanese-Bold.ttfの一文を加える、つまり




DroidSansJapanese.ttf
DroidSansJapanese-Bold.ttf


にする事で太字強調が可能になるそうですが、私はこのDroidSansJapanese-Bold.ttfを加えると必ず再起動ループしました。なので挑戦したい方は気をつけてくださいね。

4.FMラジオの周波数を日本に合わせる

 国際モデルに付いているラジオの周波数だと日本の放送局の多くが受信出来ません。当然st15iもそのままだと殆ど受信できないのですが、簡単に日本向けに合わせる事ができます。

 まずPCのメモ帳で新規作成します。そして名前と拡張子を変えてcustom_settings.xmlというファイルを作ります。そして以下のコードをコピペしてください。

 
Japanese
100

 コピペしたら上書きで保存します。出来たcustom_settings.xmlをst15iのシステムに置くのですが、その前に、/etc/customization/settings/com/sonyericsson/に移動してfmradioというフォルダーを作成します。そしてフォルダーのパーミッションを以下のように合わせます。
b2ap3_thumbnail_fmradio.png

 パーミッションを合わせたfmradioフォルダ内にcustom_settings.xmlを置きます。そしてパーミッションを合わせます。権限:rw- r– r–です。そして再起動するとラジオの周波数が日本向けに下がっているはずです。
b2ap3_thumbnail_custom.png
b2ap3_thumbnail_radio2.png
b2ap3_thumbnail_radio3.png

 これで以上です!!!!疲れました。

st15iにcm10.1を焼いた感想

 

 先週からLegacyXperiaのnightlyを焼いています。以前にもLegacyXperiaを焼いていて、結構いい感じだぞと楽しく使っていたのですが、とても電池持ちが悪くて使うのを断念していました。当時使っていたバージョンはrelease版のcm-10.1-20130617-LegacyXperia-smultron.zipでしたが、このROMは待機時で毎時4%くらい減るので非常に使いづらかったのです。更にWi-Fiに接続した後にWi-Fiテザリングを使用するとテザリングを終了しても電波が止まらないので電源を落とす必要があり、順番を逆にしてWi-Fiテザリング→Wi-Fi接続とすると今度はテザリングの電波はちゃんと止まるのですがWi-Fi接続が出来ないというバグもありました。

 ところがnightlyの方は素晴らしいです。電池持ちは待機時で2.3%にまで減り、Wi-Fiも完璧に動きます。ただしBluetoothはrelease版もnightly版もバグだらけです。PANテザリングは使えません。

 電池持ちも良くなったとはいえ、ICSベースのROMに比べると消費が激しいAndroid4.2ベースのROMをなぜ焼くのかというと、ロックスクリーンにウィジェットが置けて、Gmailを受信したらステータスバーを下に下げるだけで中身を確認できて、ICSより動きが軽快という事がとても魅力的だからです。SONY公式ICSよりCM9は動きが安定していて軽いのですが、CM10.1は更に軽快に動く事が実感出来ます。

 この気持ちよさとウィジェットをホーム画面以外でも使える便利さと引き換えなら毎時2.3%の消費も私は全く苦になりません。開発者様は本当に凄いです。最後に待機時の電池消費の様子を画像でお見せします。

cm_smultron-LX-20130714-NIGHTLY.zip 毎時2%
b2ap3_thumbnail_cm_smultron-LX-20130714-NIGHTLY.zip.png

cm_smultron-LX-20130717-NIGHTLY.zip 毎時2.3%
b2ap3_thumbnail_cm_smultron-LX-20130717-NIGHTLY.zip.png

cm_smultron-LX-20130719-NIGHTLY.zip 毎時2.3%
b2ap3_thumbnail_cm_smultron-LX-20130719-NIGHTLY.zip.png

cm_smultron-LX-20130722-NIGHTLY.zip 毎時2.4%
b2ap3_thumbnail_cm_smultron-LX-20130722-NIGHTLY.zip.png

st5iにCWMを導入しよう

 

 Rootを取ったので次はCWMを導入しましょう。ブートローダーアンロックの必要はありません。CWMさえあればシステムファイルを弄って起動ループにハマっても楽に回復出来ます。

 CWMにはROM焼きをしたりデータを消したり色々な機能がありますがその中でもバックアップ機能とリストア機能はメインといっていい機能だと思います。XperiaはFlashtoolでもSEUSでも好きな時にストックROMを焼くことが出来るわけですがCWMの素晴らしい所は端末のみで回復出来る所です。PCに繋ぐ必要がありません。

 ではCWMの導入を紹介します。多分色々なツールが有ると思うのですが私が試したツールは2つだけなのでそれを紹介します。

1.アプリで導入 2.CWM-Install.rarで導入

 1.の方法は楽です。PCの出番はありません。Google playから「x-Parts」をインストールして、それを通じてCWMを導入します。ただ注意点があります。楽なのですが、システムを弄る際に、その行程が自動化された便利ツールが配布されていても利用できません。ROMも焼けません。面倒くさいけど手作業でもいいやという方、カスタムROMを焼く予定のない方にはお勧めです。2.はこちらで。

 1.の方法ですが提供元不明のアプリにチェックしておかないと失敗した気がします。まずGoogle playでx-Partsを検索、インストールします。起動するとこの画面が。
b2ap3_thumbnail_xpart1.png

INSTALLSを押したらこの画面。Choose Alternate CWM を押すとCWMのバージョン、GB用とICS用が選べます。デフォルトでOKです。下にスクロールしてInstall CWMを押したらダウンロードが始まります。押す前に高速回線に繋いでおいてください。
b2ap3_thumbnail_xpart2.png

待つこと4分、フリーズしたのかと不安になりましたが完了しました。
b2ap3_thumbnail_xpart3.png

TOOLSを押すとこの画面。Rebootは普通に再起動、Reboot to Recoveryはリカバリーで起動、Reboot to Fastbootはファストブートで起動しますがブートローダーアンロックしていない方には無用でしょう。Auto-Magical Nandroid Backupは押したこと無いのですがリカバリーで起動してバックアップ・通常起動を自動で行うみたいです。リカバリーで起動って何?という方もとりあえずReboot to Recoveryを押せば分かります。この段階で押しても通常起動するなら失敗しています!リカバリーに入る前に電池残量を50%以上にしておいてください。

リカバリー起動したらこの画面。backup and restore を押してください。カーソルの選択は音量ボタンで、決定はホームボタンで行います。
b2ap3_thumbnail_cwm-menu.JPG

ここでbackupを押すと即バックアップを開始します。結構時間がかかるのとリカバリー状態では充電がされないので電池残量に余裕を持ってください。バックアップが終わればreboot system nowを決定したら通常起動します。

次はリストアのやり方。backup and restore>restore>と決定していくとバックアップしたファイルが選択出来ます。私は4回バックアップしているので4つファイルが選べます。
b2ap3_thumbnail_cwm-restore.JPG

リストアするファイルを決定するとこの画面。Yes – Restoreを決定するとリストア開始です。結構時間が掛かるのとリカバリー状態では充電がされないので電池残量に余裕を持ってください。後はバックアップ時と同じように通常起動してください。
b2ap3_thumbnail_cwm-restore2.JPG

ここまではx-Partsアプリ経由でのリカバリー起動の紹介でしたが、これだと起動ループにハマった場合リストア出来ません。なので普通に電源を切り、そこから起動してリカバリーに入る方法を書きます。電源を切り起動をする際、SONYロゴで画面がパッと明るくなり通知LEDが青く光るタイミングがありますね。そのタイミングで電源ボタンを一回だけ押してください。長押ししてもいいですが二回以上押すと通常起動します。ほとんどのCWMがメーカーロゴ表示でボリュームダウンキーや電源ボタン、ホーム・バックキーを数回押してリカバリーに入るのに何故このような設定にしたのか理解出来ません。私はこの方法を見つけるのにかなり苦労しました。

ではx-PartsでROMを焼くとどうなるのか?

こうなります。悲しいですね。
b2ap3_thumbnail_error.JPG
E: Error in /sdcard/ファイル名 (Status 7)
Installation aborted.

なのでROM焼きをする方は2.CWM-Install.rarで導入 を参考にしてください!

長くなったので2.はこちら