iPhone5Sを買いました。初めは自分で使う予定は無かったのですが、Touch IDを試しているうちに気に入ってしまいました。
私は前々からiPhoneのホームボタンがタッチセンサーになればいいのになと思っていました。最近の事は知らないのですが、iPhone4が発売された頃はホームボタンの評判が良くなくて壊れやすいという話をよく見かけました。反応しなくなって分解したらフレキシケーブルが切れていた、という本当に壊れているものもあれば、ホームボタンの中にゴミが溜まる事で効きが悪くなるというものもありました。
ボタンの中にゴミが溜まる場合の解決策はボタンにデコピンしてゴミをふっ飛ばすという策が有名で、それに対して「それはゴミではなく爪が削れてるだけ」という反論が出たあと無水エタノールをボタンに流してゴミを流すという策が登場したのを覚えています。どれもホームボタンにダメージを与える過激な方法です。いずれにせよホームボタンを押す機会が少ないならゴミも侵入しにくいでしょうから壊れる心配も減るわけです。
実はiPhone4はスリープボタンも陥没しやすくて、私は実際に陥没させたことがあります。その時は買ってからぎりぎり一年以内だったのでApple Storeにて無料交換してもらいましたが、それ以来スリープボタンを押すのにためらいを感じます。
私のように物理キーを押すのに不安を感じるようになった人にとって脱獄アプリのActivatorは救いになったのではないかと思います。このアプリは画面上での特定の操作に対して好きな機能を付け加えることが可能になるアプリで、例えば私はステータスバーを左から右にスワイプすることでスクリーンオフにする機能を与えていました。これが本当に便利で動作も快適。スリープボタンを壊す恐怖から開放されたのです。
しかしホームボタンは相変わらず物理的に押すしかありませんでした。Activatorにはホームボタンを押したことにする機能もありましたが、動作がイマイチで誤作動させるのが多かったのです。有料ですがZephyrという脱獄アプリは評価も高く、これを買えばホームボタンを押す不安から開放されたと思いますが、ZephyrはiOS7では現在使えません。iOS7から導入された公式機能と衝突してしまったのです。
しかし、iPhone5Sに導入されたTouch IDは脱獄で物凄く機能拡張出来ます。これが本当に凄くて、ホームボタンに指を置くだけで好きな機能を呼び出せるのはもちろん、指紋の違いによって呼び出す機能を変えることも可能になったようです。親指でこれを、人差し指であれをという風に。動作は良好ですが指の先端で触れた場合は認識しないこともあって完璧ではありません。ここはiOSのアップデートで解決されそうです。といっても現在脱獄可能なのはiOS7.0.6までです。