中古で買ったタブレットの電池交換をdocomo非契約者の私がdocomoへお願いした話を書きます。以下全てAndroidの場合です。iOSではありません。
前提
まず私は中古でタブレット(dtab Compact d-01J)を購入しました。電池内蔵式です。その電池交換を依頼する際もdocomoと契約していませんでした。つまりdocomoとは完全に関係ない立場です。「中古購入→電池交換依頼」←この間にdocomoとの契約はしていません。
このような場合でもdocomoは電池交換を受け付けてくれるので、この事実を広めたいと思います。
電池交換までの流れ
私のようにdocomoとの契約が何もない場合、必ず見積もりを取る必要があります。私はドコモショップへ行きました。今はコロナ禍なので予約を先にしたほうがいいと思います。
ドコモショップへ行くと現在契約している回線はどこか、とか質問されましたが、ドコモは非契約者でも修理の受付(電池内蔵式端末の電池交換は修理扱い)をしてくれるので安心してください。その後カウンターに案内され、修理条件について説明を受けると思います。それから故障箇所の確認をして、リペアセンターへ発送するために端末をドコモへ預けます。
私の場合は預けてから一週間ほどしてリペアセンターから電話がかかってきました。電話では修理内容についての説明を受けます。この説明に納得し、修理を希望するなら口頭でその意志を伝えます。もちろんキャンセルも可能で、その場合は見積もり料も含め料金は一切かかりません。
そして電話から一週間ほどでドコモショップに返送されます。私の場合、料金の支払い、端末の受取は全てドコモショップで行いました。見積もり後キャンセルした場合は1円も払わずに端末だけ受け取れると思います。
期間は二週間程かかると思います。ただし、私はリペアセンターからの電話に気づくのが遅れてしまい、更に土日祝日はセンターが休みになるためもっとかかりました。もし電話に出ず、そのまま折り返しの電話もかけなければキャンセル扱いになるので注意してください。掛け直し猶予は10日です。
実は依頼後はWEB上で今のステータスが確認できるのですが、この電話に出ないといつまでも「リペアセンターへ配送中」から動きません。
修理条件
ドコモは非契約者の電池交換も受け付けますが、それには条件があります。まずここの製品別サポート情報で目的の端末がまだ修理受付可能か確認してください。この期間は変更される事があります。例えばd-01Jは以前2022年5月末で修理受付を終了する予定でしたが2023年11月末まで延長されました。
修理受付可能であれば端末が物理的・ソフト的に弄られていないか確認してください。分解された形跡があったり、root化されている等の場合は修理拒否される可能性があります。そのためストックROMに戻せるなら戻したほうが良いでしょう。
料金は機種の状態で変わる
目的が電池交換だけの場合でも、何らかの故障が見つかった場合そこの修理費用もかかります。例えば、画面割れ+基盤損傷がある場合はパネル交換と基盤交換の費用も請求されます。その場合、恐らく買い替えるのと変わらない値段になるでしょう。
画面割れは外から見て分かるので覚悟も出来ますが、内部の異常は分解して分かることも多いので思わぬ費用が見積もられる可能性があります。
見積もりの段階では事務手数料含め料金は一切発生しないので、ここでキャンセルしても問題ありません。
また、修理費用は機種によって変化するようです。例え電池交換だけで済んでも機種によっては高額なものもあるらしいので依頼する前にカスタマーセンターへ電話して費用を確認したほうがいいです。何度も書きますが、ドコモは非契約者でも修理を受け付けるので心配する必要はありません。
私が実際に支払った金額
5,390円でした。電池以外に故障はありませんでした。事務手数料は発生しません。窓口で教えてもらいましたが、電池代が1,870円、工賃が3,520円らしいです。
ドコモの電池交換は安いか?
激安とは思いませんが、非常に良心的価格だと思います。以下その根拠を述べます。
私が電池交換を依頼したタブレット、d-01JはHuaweiのMediaPad M3が元になっています。RAMが4GBから3GBへ、内蔵ストレージが16GBへ減らされた事、スマートカバーに対応していない事以外はM3とほぼ同じ構成です。厳密に言えばバッテリー容量が僅かに違いますが、M3用をd-01Jに載せる事が可能であり、その端子もそのサイズもM3用と全く同じです。
そのため、Huaweiが公式でやっている電池交換サービスの価格は参考になると思います。11,050円です(ちなみにM3の電池交換は2022年12月31日で終了するようです)。
交換部品がバッテリー&リアカバーとなっています。Huaweiのカスタマーへ質問しましたが、バッテリーだけの交換は無理と回答がありました。
Huaweiの公式サービスは決して安くありませんが、5chのM3スレを見ると2021年に銀座店、梅田店のキャンペーンで7~8,000円に値下がりしていたらしく、更には同じ値段でリファービッシュ品との交換も行っていたようです。→1、2、3、4
リファービッシュ品との交換と比べるとドコモの修理サービスは魅力的ではなくなりますが、しかし、この措置はあくまで店舗のキャンペーンと備品の在庫切れの合わせ技から来るものであり、やはり本来の値段と比較すべきだと思います。すると11,050円と5,390円ですからドコモのほうが安い言えます。
では非公式の修理屋ならどうでしょうか。そのメリットはその日の内に電池を変えてくれる事だと思います。もし電池を取り寄せる場合、2週間以上かかるならドコモのほうがいいでしょう。
更に、バッテリー以外にも故障がある場合、ドコモだと故障箇所全てが修理されるため高額になりますが、修理屋ならバッテリーだけ交換するため出費が抑えられます。よって電池だけ替えたいが他に故障箇所がある、または直ぐに交換できる場合は非公式の修理屋も魅力的です。
しかし、M3用の電池はAliExpressで1,500円程で購入できます。おそらく非公式の修理屋も交換用電池の入手先はAliExpressだと思います。どうせ同じ電池なら最も安く済ませる方法は自分で交換することです。よって値段だけで考えた場合、自分で交換することがベストと言えます。
一方、AliExpressで購入した電池(もちろん非公式修理屋の物も)は例え純正を謳っていても純正か不明・品質も不明という最大のデメリットがあります。他方、公式修理サービス最大のメリットは間違いなく純正という点です。
先に述べたようにメーカーの公式電池交換と比べドコモは決して高くありません。よって、純正品が使用されるという点を重視すればドコモの電池交換は非常に良心的であると結論づけることができます。もちろん互換品の使用を否定しているわけではありません。
私はPOSH Micro X S240という超低スペックスマホにロワジャパンの互換品を使用しています。これは純正品が手に入らなかったのも理由ですが、例え手に入っても5,000円だと絶対買いませんでした。
対して、似たようなスペックのXPERIA miniにはEMOBILEの純正品を6,000円で買って交換しました。なぜならこのスマホは私のお気に入りだからです。
互換品でもいいかなと思う場合は互換品を、純正がいいなと思う場合はドコモへ依頼したらいいのです。自由です。
不満だったこと
電池交換前のタブレットは満充電しても3時間連続使用すると電源が落ちる状態でした(交換後は6時間以上使えます)。そのタブレットをリペアセンターへ送る手続きに一時間以上かかりました。
なぜこんなに時間がかかったのかというと、どうやら電池の減り方を確認したかった様子でした(リペアセンター向けに故障箇所のレポートを書いているようでした)。それと改造されていないかも確認していたと思います。当時のタブレットは満充電直後は3時間連続で使えましたが、間隔を開ける使い方だと更に短い時間で電源が落ちました。当日は昼に充電器から外し、2時間後くらいにドコモショップへ行ったのでより不安定でした。
それで、最後に目の前で初期化するのですが、「初期化中に落ちる可能性があるので充電器に繋いで欲しい」と何度かお願いしたのに窓口の方は繋がずに初期化したのです…。
なぜそれをして欲しくなかったのかというと、初期化途中に電源が落ちるのはデバイスに致命傷を与える予感がしたからです。
幸い、初期化は無事終わり、その後の自動起動中に電源が落ちたので問題はなかったのですが、タイミングが少し後ろにずれていたら、と考えると今でもモヤモヤします。ちなみに、リセット後は個人情報が残っていないか確認する作業があるようでしたが、充電器に繋いでも起動途中に落ちるのでそれは無しになりました。
もし初期化中に落ち、それが原因で充電しても通常起動しなくなった場合、リペアセンターでは基盤交換という可能性もあったと思います。
電池交換後に受け取った書類には「ROMを焼き直した」とあります(そのためか、再度SIMロックがかかるらしい)。もしこれが本当なら通常起動しなくなってもROMを焼けば起動するかもしれません。しかし、もし起動しない場合は基盤交換で対応というマニュアルがあった場合は料金が発生するわけです。
私は充電器に繋ぐよう強く要求できなかったのですが、次同じ状況になったら従業員側の操作で通常起動しなくなった場合について質問をしようと思っています。
想定される疑問とそれへの答え
Q:電池交換だけなら全て5,390円なのですか?
A:機種によっては買い替えに近い値段もあると言っていました。P30 Proの電池交換についても質問したのですが、5,390円と全く同じ値段でした。同じHuawei機だからなのか、この値段が多いのかは分かりません。一度カスタマーセンターに質問することをお勧めします。
Q:箱や充電器といった付属品は無く、本体のみですが問題ありませんか?
A:問題ありません。
Q:オンライン修理受付サービスならドコモショップへ行く必要はありませんか?
A:分かりません。私も気になるので何か分かれば教えてほしいです。
Q:リペアセンターからの連絡は電話ではなくメールがいいのですが可能ですか?
A:「docomoと契約していたら見積もり結果はメール可能だが非契約者は電話のみ」とリペアセンターの方が言っていました。完了報告(修理品がショップに到着したお知らせ)ならメール可能です。
Q:電池に問題は無いのですが、交換する事は可能ですか?
A:「電池に異常が無くても希望なら電池交換可能」とリペアセンターの方が言っていました。見積もりで問題箇所があるとその修理が必須で、その場合は電池だけの交換は出来ません。
Q:電池性能表示は80%以上ですが実際に使用すると明らかに持ちが悪いです。交換可能ですか?
A:私も電池性能表示80%ですが交換できました。窓口の方が言うには電池性能表示が実際の状態を反映しないのはよくある事らしいです。それに、リペアセンターの方が言うには電池に問題がなくても希望するなら交換可能らしいです。
Q:カスタムROMを焼いた状態からストックROMに戻し依頼する予定です。問題はありませんか?
A:少なくとも私の場合はBLU後に完全初期化(bootloaderが完全リロックされるレベル)して依頼しましたが問題ありませんでした。改造の調査はどの程度やるのか分かりませんが、Huawei機ならfastboot oem relockで起動時の警告を消せばリペアセンターまで間違いなく郵送されると思います。もちろん保証はしません。
終わりに
このサービスでドコモの事を見直しました。本当に感謝しています。